ながと成長戦略検討会議の内田先生、ご来訪
弊社の地元、長門市では一次産業等の活性化のため
「ながと成長戦略検討会議」を立ち上げていらっしゃいます。
長門市は過疎化・高齢化・若年層の貧困化等の問題が深刻で、
これらを解決すべく専門家の先生方が企画提案され、
それを実行に移しそれを食い止め、成長させていくというものです。
その有識者の代表で同会議委員長の、
山口大学経済学部の内田恭彦先生が弊社工場にお越しくださいました。
これは、私がながと成長戦略検討会議の内容を見て、
「1次産業の成長戦略の中に、農水産業だけで林業がない!」
ということで、委員長の内田先生に
「林業・木材加工業の話を聞いていただきたい」
と、先生には大変失礼ながらストレートにお願いしたところ、
快諾していただいたばかりか、わざわざお越しいただけることになりました。
長門市は水産物の加工業が盛んな地域です。
(農業も、県内トップの養鶏業はじめ盛んです。)
水産業が栄えている地域は、大体は林業は盛んではありません。
逆に、林業が栄えているところは、水産業は盛んでないのが一般的です。
海の無い市町村では大体林業が盛んですね。
とはいえ水産資源も森林資源も豊富にあるのが長門市ですが、
西日本トップクラスの水産加工工場があり、
水産物関係で年間売上10億規模の会社もいくつもある中、
木材関係は弊社含め小規模工場しかなく、
どうしても林業は後回しになっているのが現状です。
これは規模の問題も確かにあるのですが、
我々のPRが足りない、努力不足だとも個人的には思っています。
このたび先生がいらっしゃるのは絶好の機会でした。
林業の専門家でなく、経済の専門家がいらっしゃるのは初めてです。
先生からは、どんどん質問をいただきました。
中には耳が痛いこともありました。
小さな会社とはいえ、社員とその家族の生活がかかっていますから、
経営者としての責任を自覚しなくてはいけません。
ただ、先生からは地域活性化に本気だということがヒシヒシと伝わりました。
非常によい意見交換をさせていただいたと思っております。
あわせて工場も見ていただきました。
イメージをつかんでいただいたと思います。
ぜひ木材産業も成長戦略の中に入れていただき、
経済の専門家の方々の助言をいただきつつ、
他の一次産業、または観光業とコラボレーションできれば、と思っています。
森林環境を守るというだけでなく、
経済面からも地元に貢献できる組織になれるよう、
少しでもお役に立ち、皆が誇りに思える組織にしたい。
今はまだまだですが、仲間たちと雲の上をめざし、ひたすら登ってまいります。
内田先生、ありがとうございました。
ちなみに昔、木造建築で日本でも高名な、
同じく山口大学の「内田文雄先生」にお越しいただいたことがあります。
当時は工場の人が辞めたり何なりで余裕が全くなく、
ちょうど緊急の配送があって人手が必要なこともあり、
まったく動いてない工場をお見せするという大変恥ずかしいことをしてしまいました。。
同じ内田先生なだけに、そんなことを思い出して、当時を激しく後悔してます。。。