お隣様の樹木に傷つけた件と、樹木医「福本太一」さんの診断と治療方法
昨年のことです。
弊社にて進めていた伐採現場ですが、色々な行き違いがあり、山林所有者様のお隣様の山林に正式な許可を得ていない状況で工事を進めてしまいました。
お隣様に最終的にご理解いただきお許しいただいたのですが、通常であれば絶対にあってはならない事です。
これは、すべては山林担当となった私の責任です。
実際に被害を与えてしまったお隣様にはもちろんのことですが、当社の社員が頑張って地道に信頼を築いてくれていることを台無しにする内容で、大変申し訳なく思っています。
その中で、樹木を物理的に傷つけてしまった箇所がありました。
写真のとおりです。
どのように戻せばよいか、わからなかったため、山口市の樹木医「福本太一さん」に相談しました。
福本さんはスオウ架線株式会社を山口市にて経営されている県内きっての林業家です。
縁あって以前当社で一緒に仕事をさせていただいたことがあり、そのご縁で相談させていただきました。
福本太一さんからの診断は以下の通りでした。
「根に近い個所なので、細胞分裂が旺盛のため自然回復すると考えます」
「念のため樹木用殺菌保護被膜材に少し色を付けて塗布すれば十分だと考えます」
そこで、殺菌保護被膜材を以下のように塗布しました。
これで自然回復を待つことになります。
この木がある道は、所有者様が幼少の頃より通学路として使用されていたとのこと、山にも木にも、とても深い思い入れがあることと思います。
深く深く反省し、このようなことを2度と起こさないように、また樹木医の福本さんには深く御礼申し上げます。