油谷小学校に使われる木材に割れ止め処理をしました
来年度着工の「長門市立油谷小学校」に使われる木材が、
森林組合さんによって、どんどん伐採・搬出されています。
当社で、その丸太(ヒノキのみ)に割れ止め処理を施しました。
市内の2か所の土場にはい積みしてありますが、そのうちの1か所の写真です。
丸太の小口(伐採した断面)に、白の塗料を塗りました。
これは、過去の苦い経験と、有識者の助言によるものです。
過去、某中学校の校舎を全面ヒノキのフローリングで施工することになり、
ヒノキのフローリングを当社で加工する際、伐採してから日数がたっていたことから小口割れがひどく、
4mで使う予定が3mにカット、3mで使う予定が2mにカット、
さらに材料が足りなくなったため2mで使うものを1mにカットして加工せざるを得ませんでした。
材料を持ち込まれた同業者さんともこの件ですれ違いがあり、
市内同業者の組合員さん・森林組合さん皆、身を切ってなんとか納めました。
当社もカット・加工し直しで大変な人役を費やしました。
今回はその苦い経験を踏まえ、割れを事前に防ぐ処理をしておこうというものです。
以前、木材加工全般の専門家である広島県の井口先生に椎の小口割れがひどく悩んでいた時、
丸太のときに小口に割れ止めを塗るとよい指導を受けました。
それ以来、椎の丸太には割れ止め剤を塗っています。
さらに木材乾燥の専門家、岡山県の河崎先生は、
天然乾燥中の材に対し、高い割れ止め剤でなくともペンキでもよいことを聞きました。
というわけで、わりと割れやすいヒノキに対してのみ、許可を得て当社で処理をすることにしました。
かなりの量がありますから、ペンキ代だけでも約3万円しました。さらに人件費をいれるとけっこうな出費です。
(当然、全部自腹。ボランティアです;;)
それでも、地元の小学校に良いものが使われ、工事がスムースに行くことを考えれば、よしとします。
塗ってくれた皆さん、ありがとうございました。
こういった地道な作業も、しっかりと目に見える形で地元に貢献することになります。
完成が楽しみですね。