震災を機にシェアを奪った東南アジアの紙
この日は日本製紙株式会社岩国工場に行きました。
岩国工場長からチップ製造業者へ、近況報告があり、
その後原材料部長代理さんから詳しい説明がありました。
ここではあまり詳しくはありませんが、
要は日本全体で紙パルプ業界も非常に厳しい時代を向かえています。
その説明です。
特に私が知らなかったことで驚いたのが、外国産の紙のシェアについてです。
奇跡的な復旧を遂げた日本製紙石巻工場。
昔のブログに書いてますが、
この世界トップクラスの工場では、
日本の紙の消費量のうち3割を生産していたということです。
この工場が震災で壊滅的な打撃を受け、しばらくの間生産ストップになった。
普通であれば国内では紙ショックが起きるはずです。
合板は現に、ホームセンターからしばらくの間消えました。
それが起きなかった。
なぜか?
その理由は、もちろん西日本の工場等が増産したというのもありますが、
不足分は外国の紙(主に東南アジア)で補っていたそうです。
もともと内需型の紙パルプ業界に、
震災を機にその国内シェアを一気に奪い、それが定着してしまったそうです。
電子機器では韓国産や中国産が一気にシェアを奪った印象がありましたが、
紙パルプでもそのような状況になりつつある、というのは恐ろしいことです。
ここ1年ぐらいの林業・製材・合板・紙パルプ・バイオマスエネルギー、
これらの業界の変化はものすごいスピードで進み、
もはや予測不可能、ついていくどころか理解するのにすら時間が掛かってしまいます。
〇ャープなどの電子機器や自動車メーカーの下請け工場のことを考えればはるかにましですが。。。
とにかく今は大きな流れが決まるまでは拙速に動かず、
現業をしっかりと行う上で、情報収集をしっかり進め、
何が起きても臨機応変に対応できるようにすることです。
気を引き締めてまいります。
また、せめてこのブログを見ていただいている方、
紙は「合法性のある」ものを使ってください。
日本製紙さんをはじめ、国内大手製紙会社の紙はすべて合法ですが、
海外の紙は、植林をしているなどとPRしつつ、うまく隠してます。
ところでH部長代理、私のブログ、たまーに見ていただいているのでしょうか?
1次会終了後そんなことを言われていたような・・・
内部情報には重々気をつけますので、これからも宜しくお願いします;;