石巻市鮎川にて(2)
株式会社銘建様の震災復興ボランティアに参加して2日目。
現在東京まで戻ってきてブログを書いています。
2日目も同じく石巻市鮎川にて土砂の撤去、
地盤の悪い箇所に土嚢袋を積み重ねる作業、
さらに地震による墓石の崩落をもとにもどす作業を行いました。
仙台~石巻間の高速道路が連日ものすごく渋滞しており、
残念ですが列車の都合上この日は早く切り上げることになりました。
2日目ということで地域の方とも顔見知りになり、
要望を聞きながら作業を行えたため、何かしらはお役に立てたのかと思います。
飲み物だけでなくお芋の差し入れをいただいたりと、
私たちも気を使っていただいた地元の方に大変感謝しています。
ここ鮎川地区は漁業(特に捕鯨)がさかんな町で、
長門市の仙崎漁港よりも規模が大きめではあったのですが、
雰囲気が長門に似ていたので、いろいろな感情が入ってしまいました。
不謹慎を承知で記載しますが、現実問題としてもし長門市で同じことが起きたとした場合、
仮にたまたま津波の被害を受けなかった方も、今後生活を続けることが非常に難しい状況でしょう。
まずライフラインが復活したところで、その他のインフラが一切ありません。
(鮎川では、ガソリンスタンドと散髪屋さんが営業しているのみでした。)
地盤もかなり沈下しており、同じ箇所に住居を建てることは無理。
さらに港も崩壊で船がこの場所につけられず、漁業と観光業の継続が難しいと思います。
これは民間の力で解決することはどだい無理な話で、行政の指針に従うしかありません。
当社は林業・製材業者ですが、地元で同様のことが仮に起きたら事業存続できるのでしょうか。
現段階では、その質問に回答することができません。答えがみつかりません。
ただ現実をしっかりととらえ、毎日少しずつでも進歩するように努力を重ねるだけです。
明日は石巻で大損害を受けた日本製紙株式会社の本社を訪問し、長門に帰ります。
石巻工場の前を車で通りましたが、巨大な煙突郡から湯気がでており安心しました。
日本製紙さんには、石巻の復興シンボルとして今まで以上に頑張っていただきたい。
当社も当然その手助けができるよう全力を尽くします。
2011年10月26日 | カテゴリー:ブログ新着, 私事・どうでもいい事 |