優良材を買いに
とにかくブログをサボってしまい、見ていただいている方には本当に申し訳ありません。
業界のこと 一覧
とにかくブログをサボってしまい、見ていただいている方には本当に申し訳ありません。
ブログはあまり間をあけるといけませんね・・・
アベノミクス
ブログ滞ってましてすみません。
今日明日と、「やまぐち木の家づくりネットワーク」様主催で、
さて本日急な打ち合わせで山口市の田村建材様にうかがいました。
そのとき㈱エクセルシャノン様のF所長と「地域材」の定義について話しました。
(打ち合わせ後の雑談レベルです)
樹脂などの化学繊維、セメントコンクリート関係では、
㈱トクヤマ様で素材を生産した後、組み立て等を他県の工場で行うわけですが、
それが山口県に戻ってきても「地域材」とは認められないということでした。
一方木材の世界では、山口県内には大断面集成材を製造できるところはありません。
(近隣では岡山県のM社か、鹿児島県のY社に出すしかない)
とはいえ、山口県の木をその工場に送って集成材にした後、
公共施設などで「山口県産材」として利用されることもあります。
うーん、これに関してはなんとも言いがたしですが、セメントや樹脂は駄目?でしょうか。。
山口県の企業の生産物が少しでも利用されれば良いような気もしますが・・・
こんな話をしているうちに、山口県産材の針葉樹合板は可能ではないか?と思うようになりました。
(※製造は島根・鳥取県等に委託することにはなりますが。)
当社では山林で伐採され当社に持ち込まれた杉材のうち、
製材に向かない材(いわゆるB材)を合板工場に持って行ってました。
(量はそんなに多くはないですが)
島根・鳥取には規模の大きい合板工場がいくつかあります。
先の東日本大震災後、合板パニックになりましたが、
この山陰の工場がフル稼働をすることで
需要をなんとか賄っていたこともあります。
現在当社から出るB級材は、生産調整のため合板工場には引き取っていただけません。
県内大手製材工場でも引き取っていただけないと聞いたことがあります。
一方Facebookの「日本の林業」で、
合板について合板工場にB級材を安定的に引き取っていただける事例が書かれていました。
それは、「出材だけでなく合板も買い取る」ことだそうです。
合板工場はよろこんで引き取っていただけるそうです。
そりゃそうですよね・・・
であれば、県内の公共施設を「県産材を使用した合板」ということにすれば、
山口県の材は喜んで引き受けていただけるのでは・・・なんてことを思っています。
独禁法とか公正取引法に違反しないかどうかはわかりませんが・・・
生産はおそらく可能だとおもうのですが、、
この案、どうでしょうか?
この日は日本製紙株式会社岩国工場に行きました。
岩国工場長からチップ製造業者へ、近況報告があり、
その後原材料部長代理さんから詳しい説明がありました。
ここではあまり詳しくはありませんが、
要は日本全体で紙パルプ業界も非常に厳しい時代を向かえています。
その説明です。
特に私が知らなかったことで驚いたのが、外国産の紙のシェアについてです。
奇跡的な復旧を遂げた日本製紙石巻工場。
昔のブログに書いてますが、
この世界トップクラスの工場では、
日本の紙の消費量のうち3割を生産していたということです。
この工場が震災で壊滅的な打撃を受け、しばらくの間生産ストップになった。
普通であれば国内では紙ショックが起きるはずです。
合板は現に、ホームセンターからしばらくの間消えました。
それが起きなかった。
なぜか?
その理由は、もちろん西日本の工場等が増産したというのもありますが、
不足分は外国の紙(主に東南アジア)で補っていたそうです。
もともと内需型の紙パルプ業界に、
震災を機にその国内シェアを一気に奪い、それが定着してしまったそうです。
電子機器では韓国産や中国産が一気にシェアを奪った印象がありましたが、
紙パルプでもそのような状況になりつつある、というのは恐ろしいことです。
ここ1年ぐらいの林業・製材・合板・紙パルプ・バイオマスエネルギー、
これらの業界の変化はものすごいスピードで進み、
もはや予測不可能、ついていくどころか理解するのにすら時間が掛かってしまいます。
〇ャープなどの電子機器や自動車メーカーの下請け工場のことを考えればはるかにましですが。。。
とにかく今は大きな流れが決まるまでは拙速に動かず、
現業をしっかりと行う上で、情報収集をしっかり進め、
何が起きても臨機応変に対応できるようにすることです。
気を引き締めてまいります。
また、せめてこのブログを見ていただいている方、
紙は「合法性のある」ものを使ってください。
日本製紙さんをはじめ、国内大手製紙会社の紙はすべて合法ですが、
海外の紙は、植林をしているなどとPRしつつ、うまく隠してます。
ところでH部長代理、私のブログ、たまーに見ていただいているのでしょうか?
1次会終了後そんなことを言われていたような・・・
内部情報には重々気をつけますので、これからも宜しくお願いします;;
さて昨日の懇親会に続き、健康省エネシンポジウムINやまぐちが行われました。
最初は伊香賀先生と山口県立大の江里学長の講演。
その後内閣官房参与の和泉さんはじめ、
知事、長門・宇部両市長などなどのパネルディスカッションが行われました。
なお県立大の江里学長は長門市油谷のご出身で、
当社の近くですので過去お取引もあったそうです。
さて伊香賀先生は本やWeb等あちこちで見かけますので言わずもがなですが、
江里先生のお話を聞いたのは初めてです。
医学の観点から、住まい含む生活習慣の話はとても面白かったです。
その後のシンポジウムですが、
個人的に楽しみにしていたのは長門市長のお話です。
市長は健康はもちろんですが、林業の観点から切り込んで話しをしていただきました。
市長は知事はじめ聴衆の前で
「林業では長門が牽引していくつもりだ」
と言っていただきました。
私にとって、これ以上うれしい発言はありません。
林業家の高齢化と低収入
山林購入の交渉の難度
国産木材製品の価格下落
業界全般で就業が不人気・・・などなど
私含む同業者には頭を抱えることが数多くあります。
そのような中で、市長は教育などの公共施設で
「使えるところはとにかく木を使う」
とも言っていただけました。
あとは森林組合さんはじめ我々民間が
「コスト、品質、納期」の面でどこまで市長について行けるか。
我々の責任も重大です。
公式の場であそこまで言っていただいたのです。
ここでやらなきゃ「材木屋がすたる」というものです。
来年の油谷小学校では、体制をしっかり整え、
各種団体としっかり話を詰めてまいります。
一次産業といえば「農水産業」だった長門市。
それだけでなく「林業」の分野でも他の自治体に対し自慢できるような町へ。
がぜんやる気がでてきました。
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