先日の日刊木材新聞で、山口県下関市の安成工務店さんが
「端材からペレット製造」との見出しで記事が出てました。
8月上旬に安成社長にお会いする機会がたまたまあり、
ペレットを作られる話は聞いていました。
そのとき安成社長と私とで共通認識だったのが、
「乾燥材で作ることに意義がある」ということです。
現在作られている国内木質ペレットの中には、
ペレットを作ること自体が目的化しているため、
灯油(重油)を使って原料を乾燥させて作っているという話です。
さらに本来ペレットなどに使うべきC級材以下の材が集まらず、
等級が上の材から作っているところもあるとか。
確かに原木消費量は増えるのですが、それって本末転倒・・・。
当然最初から乾燥が進んでいる材なら、
燃料を乾燥させるための化石燃料は必要ありません。
よく当社に見学にお越しになられた方で、
「ペレットは作られないのですか?」
と聞かれますが、当社は当面作る予定はまったくありません。
ペレット=環境にやさしいエコ商品 というイメージが定着している?気がしますが、
実際はそうでない場合が多そうです。
当社ではおがくずを作っておりますが、
ほぼ大口顧客である「深川養鶏農業協同組合」さん向けです。
用途は「ひよこのお布団」です
丸太を製材したときに出る端材(コワ)が基本原料で、
当然生材ですので乾いておりません。
当社ではそれに、加工時に出るかんな屑をまぜて提供しています。
当社のかんな屑は中温乾燥材の板から発生するため、よく乾いています。
これにより、「ひよこのお布団」のバランスをとっています。
これは従来から使用されていたため、エコ商品とは言えないのでしょうかね。。。
さらに安成工務店さんで導入されたペレット製造機はベルギー製だそうです。
国産メーカー、本当に頑張ってください。お願いします。
日本には「技術力で世界を牽引する責務がある」と思っています。
我々も今の地位に甘んじていてはいけません。
2011年9月30日
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