外国産材を使用することのリスク
お得意先の現場監督の方から、
「当初予定を早めて早めに材料を入れて欲しい」
と連絡がありました。
理由を聞けば、
「外国産材(NZ)のフローリングが当初予定から2週間たっても入ってこない」
「今船上で、いつ着くか未定なので、大工さんが手空きになってしまう」
「休ませるわけに行かないので、先行して材料を入れてもらえないだろうか」
とのことでした。
当社は国産材(山口県産材)のフローリングも作っておりますが、
2週間遅れるなんてことになったら大変なことになります。
外国産材の場合は許されるの?なんて愚問はしませんが、
外材を使うということはさまざまなリスクがあります。
1番は、政治的要因など外的要因で安定供給が難しいということでしょう。
政治的要因でいえば、ロシア材が典型例で、急に入ってこなくなりました。
また南洋材なんかも、1年前に入っていた材料がもう伐採できなくなって入ってこないとかありました。
オーストラリアは投資ファンドが破綻し植林事業が実質崩壊。
中国が今のペースで東南アジアから木材を入れていけば東南アジアは供給能力を確実に越えます。
設計段階で使う予定の材が着工前に手に入らないとなったら大変ですね。。
他にもサンプルと実物がかなり違ったり、加工精度の荒さなどが挙げられます。
このお得意先の現場で一刻も早くNZ材製品が入ることを祈るばかりですが、
工務店さんはもちろん、お施主様はじめ一般の方も外材のリスクを知ってほしいと思います。