仕事を誇る
お客様等、不特定多数に自社の汚点を晒すことになりますがあえて日記に残します。
(日にちをさかのぼって書いています)
先日のことですが、工程で間違いがあったため工場の各ラインの責任者に注意をし、注意文章を回覧しました。
間違いとは、ある材に「カビ消し」と「カビ止め」の薬剤を間違えて塗布したことです。
カビが生えそうな材にカビ消しを塗ってしまったため、カビが生えてしまいました。
せっかく頑張って塗ってもらったのに、労力と材料が台無しです。
人間誰にでも間違いはあります。
どんな秀才で有能でも常に100点を取ることは不可能ですし、
そもそも私自身が有能ではないと自覚しています。
間違いもたくさんしてきました。
だから日々努力しているつもりですし、成果も出してきたつもりです。
間違いやミスも、次につなげればトータルで見た場合、損失ではありません。
ただ、私が残念だったのは、
「カビ止めを塗るのにカビ消しを買って来た事務所が悪い」
というそぶりを見せた社員です。
確かに自分が直接やったわけではないのでしょう。
ですが、それは「薬剤の知識がない」ということを認めたことになります。
何年もこの業種に従事していながら、
「自分はプロではない」と自ら訴えたことに一抹の寂しさを感じます。
確かに会社の体制に問題があるからこそ発生したことで、
責任は会社(いわば私)にあります。
皆よく頑張ってくれてます。
そのためにずいぶん工場の流れも良くなってきました。
ただし、知識がなかったことに関しては、プロとして素直に恥じてほしい。
「ミスをしない選手は超一流。
失敗を成功につなげる選手は一流。
責任を転嫁して失敗を繰り返すのが二流。
三流は、自分が失敗したことすら気づかない。」
上記はあるスポーツライターの書いた文章ですが、
我々は木材に関しては一流でなくてはいけません。
お客様に対して、さらには自分の家族に対し自分の仕事を誇れない会社には絶対にしたくない。
2011年6月11日 | カテゴリー:社内 |