福島県との差
東日本大震災で被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。
福島県では立ち入り禁止区域管轄の森林組合が業務ができず、
業務再開のめどが立たず苦しんでいると聞いています。
その森林面積は約13万8千ヘクタール。
山口県の総森林面積の3分の1弱にあたります。
福島県には協和木材㈱さんという国内最大級の製材工場があるなど、
林業・製材業がさかんな地域だけに大変心配しています。
ここで山口県と福島県の林業事情を比べてみたいと思います。
山口県の約2.3倍の森林面積を持つ福島県。
これは山口県の面積と福島県の面積比とほぼ同じですが、
約40倍も差がある数値があります。
これが山口県の林業があまり進まない原因の一つになっています。
それは国有林の面積です。
山口県は1万1千ヘクタールしか国有林がありません。
なんと神奈川県とほぼ同じで、埼玉県よりも沖縄県よりも少ない!
国有林が少ないと林業がさかんでない理由は後日詳しく書きたいと思いますが、
国有林はまとまった広大な土地で管理もしやすく、公共工事で間伐等が進むメリットがあります。
だからといって山口県の林業・製材業をあきらめない。
震災で苦しんでいる皆様、ましてや同業者のことを思うと胸が非常に痛くなりますが、
今自分にできることをしっかりやらなくてはいけません。
2011年6月14日 | カテゴリー:業界のこと |