鳥獣害の増加ははシイノキのせい?
なんだかネガキャンになりそうなので書いていいのかどうか微妙ですが。。。
ただいま弊社で売り出し中のシイノキ。
国産広葉樹でも珍しい大径木が揃うので、
フローリングをはじめいろいろな製品を作っています。
シイノキの特徴
・硬い
・水分を非常に多く含む。
・どんぐりが多く生る。生でも食べれる
・成長速度が他樹種よりも早い
・繁殖力も他樹種より高い
・くせがある。よく乾燥処理をしないと収縮、曲がり等がひどい
・葉っぱは動物が大好き。特にキリン。
ざっとこんな感じでしょうか。
特に、人間でも食べれるどんぐりが多く生る点が注目です。
(坂本龍馬が好んで食べていたという逸話があります。)
30代後半以降の人は子供のころ、拾って食べた経験のある方が多いですね。
これが、人間が食べてもそこそこ美味しいので、動物も好む。
しかも多くなるので、イノシシ、サルなどの鳥獣からすれば格好の保存食だそうです。
さらに樹種の特徴として、
・成長速度が高い
・繁殖率が高い
が挙げられます。
山口県では、昔、松の木がたくさん生えていました。
それが松くい虫にぜんぶやられてしまいました。
その後松林はどうなったか?
繁殖率の高い、成長速度が速い木に取って代わられたのです。
さらにその木は鳥獣が好むどんぐりを大量に落とす。
その結果、行動範囲が狭いイノシシが餌がなくなった際に、
徐々に徐々に、どんぐりを求めて広がったと考えられます。
普段は越冬できずに死んでたサルやイノシシが、
どんぐりの急増により越冬できてしまうのではないか。
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これらは、お得意先のイベントで一緒になった、林業専門の方のご意見です。
日曜日に出た甲斐がありました。
正直、ごもっともと思うことが多いです。
他県ではどうなのでしょうか。
山口県はここ10年程度で鳥獣被害が急増しているそうです。
よって、シイノキは適度に伐採し、適切に使ってあげることが必要です。
我々の取り組みは正しい。
でも、なんだかシイノキが悪者みたいですね。
CO2吸収などを考えると、これほど貢献している木はないような気もするのですが。