小規模工場の生き残り策と連携方法
近隣の同業製材所さんが連携して、
山陽地区の優良工務店さん向けに
中低温+天然乾燥材の供給を始められるそうです。
年間で言えば60棟分ぐらいになるそうです。
これが県産材の利用促進に繋がり、
県内での消費量が増え、あわせて啓蒙活動につながることは大変良いことだと思います。
一方当社ですが、構造材の生産には重点をおきません。
もちろん多少は生産しておりますが、
役物(節のない板)を取った後の残りの材を構造材として一部保管していることと、
B材C材の中から取れそうなものがたまにあるのでそれを取っているぐらいです。
乾燥は天然乾燥のみ。
それは大体半年~1年程度たったのち、
含水率を測定して所定より落ちているもの(D20、25)を、
近隣の工務店さんが必要なときにお出ししています。
リフォーム等が主で、在庫は新築1棟分があるかないか、ぐらいです。
当社は小規模工場ですので重点を置く分野を決めておかないと、
品質や納期にブレが生じる恐れがあり、
結果お客様にご迷惑をお掛けしてしまうと思っています。
当社では重点分野を内装材と決めています。
これは各製材所の経営判断で決めることです。
1点集中するか、もしくは幅広く顧客の直接のニーズに一通り対応するか、
どちらが正しいかわかりません。
しかしながら地域材利用推進を考えたときには、
各製材所が全部似たような会社でなく、
得意分野が違っていたほうが結果的には連携しやすいようです。
そういった面で、近隣同業他社とはいえ、
良質構造材を安定供給されるシステムを作ろうとされているのは、
地域材利用推進と共に最終的には当社含む製材業全体の活性につながると思います。
いつか連携できることを楽しみに、他社の動きを静観しつつ、
一部情報交換させていただきながら、
当社は当社で得意分野をさらに伸ばすことに注力していきます。
こんなことを書くと同業の方から嫌われるのでしょうか。