「地域の木材を使う」⇒「健康住宅を造る」は必要条件?
先日のブログにさわりだけ書きましたが、
健康住宅を造りましょう→そのために地域の木材を使いましょうという動きになっています。
林業・製材業を営む側としては大変ありがたいことで、
一般的にはそのように認知されている感じがします。
ですので、
「地域の木材を使うことは、健康住宅を造ることの必要条件」
になり得ます。
この理論に疑問を投げかける方々が一部います。
それは何を隠そう、私を含む「林業・製材業」の関係者だと思います。。
正直、私がまだ疑問に思っていますから。
とはいえ製材業関係者は以下のことは訴えつづけていることです。
・熱の伝導性
・調湿性
・木の香りによるストレスの緩和
・自然のものを見ることによる、視覚面でのストレスの緩和
これだけでも健康住宅の機能の一部を担う証明にはなりそうですが、
それぞれ別に建材でもカバーできそうな内容です。
調湿機能も、木材が除湿機・加湿機に勝てるわけがありません。
ましてやなぜ「地域材」?ということになってくると苦しい。
外材と国産材で機能が違うか?といわれれば、
「その木によってまちまちである」としか言いようがありません。
そもそも樹齢100年以上の外材と、樹齢50年の国産材を比較することは無理です。
これらのことは林業・製材業者の方々はよくわかってますので、
消費者や建築業の方が持たない疑問を持ってしまうのだと思います。
では健康住宅を造るにあたり、地域材を使う必要はないではないか、とは言い切れません。
上記に挙げた木材の利点は健康に良いに決まっています。
ただ、それはあくまで木製品を使用した副作用であり、
木材を使うことの主たる要因にはなりえない。
では、地域材を使うことが正しい、という大義名分をどこに求めるか。
これは私の持論ですが、健康住宅というよりも、
むしろパッシブという考え方・思想が、地域材を使用することに一番マッチすると思います。
・・・現段階では。
またよく勉強しようと思います。